レッスンフィー
インストラクターを目指す前に知っておきたいのは「レッスンフィー」です
社員インストラクターを除けば、フリーで働くことになります。新人時代のあまりの収入の低さにに驚くでしょう。
収入＝レッスン数×レッスンフィー。新人のレッスンフィーは大体3000円～3500円でしょうか。時給にしてみれば結構いいかな？フリーなんだから何本でもレッスンが持てるから大丈夫……と思ったりするのですが、とても１日８時間労働なんてできません。せいぜい１日2～3本がいいところでしょう。週に30本でも大丈夫な方はいるのでしょうか？１年も経つと身体がボロボロになってドクターストップというパターンが考えられます。メンバー時代の１本とインストラクターの１本は全然違うのです。
注＝以前は「１本いくら」という計算でしたが、最近は「60分いくら」という計算方法になっています。
レッスンフィーの平均額3000円として１週間に10本のレッスンを持つと、
3000（円）×10（本）×４（週）＝12万円！！！
とーぜんボーナスなんてありません。どうです、結構辛いでしょ。インストラクターで生活していくためには週15本くらいレッスンもたなきゃ……。
かなり体力に自身がある場合は、週に20本でも30本でもレッスンを持てばいいんですけど、メンバーさんの１本と違い「疲れたから流そう……」なんてことはできません。始めて１年の経つと、身体にガタが来る場合も。肉体だけでなく、内臓系の病気にかかった人もいるんです。それに休んだ場合の代行探しがチョー大変！
・クラブによってはボーナスを出すところもあるそうです。但し1万円ほど。
ボーナスというより期末手当みたいなもんです。
「フリーインストラクターのフィットネスクラブでの時給（日本フィットネス産業協会）」によれば、
～3500円 14.7％
3501～4000円38.2％
4001～4500円11.8％
4501～5000円23.5％
5001～ 11.8％
これを見て「平均は大体4000円」としている。（2006/07/11追記）
レッスンフィー一律
施設によってはレッスンフィー「一律」を導入しているところもある。新人も中堅もベテランも同じ額。これに店舗・実施時刻・内容などを加味した数値を基にした手当を付加する場合（集客フィー＝数値をクリアした場合に支払われる）もある。
店舗によってフィーが異なるクラブも
多店舗展開の場合、どこでレッスンをしても査定で決まったレッスンフィーが基本となるが、店舗ごとに違うレッスンフィーとなる施設もある。
カルチャースクール・サークルの場合
カルチャーセンター、サークルの場合は１レッスンいくらという計算ではなく「人数×△△△円」というように歩合が多いようです。
フィーの計算方法
初級、中級、上級……いろいろありますが、強度＆レベルに関係なく時間計算となります。（一部レッスン除く）
とあるスポーツクラブを参考にします。
１時間のレッスンフィーが3000円とすると
Ａ店の場合
レッスン時間＝30分……0.6（係数）
40分……0.7
45～60分……1.0
75分……1.25
76～90分……1.5
Ｂ店の場合
レッスン時間＝30分……0.5（係数）
45分……0.75
60分……1.0
75分……1.25
クラブによって計算方法は異なります。最近は45分クラスが多いので、実際のフィーは0.75掛けということですね。
*レッスンフィーの内訳
・基準給+貢献給（査定の部分）として計算するクラブもあります。
・夜間＞早朝＞お昼というように時間帯でフィーの最低額が変わる場合もある。
・整理券対象クラスは特別手当がつくクラブもあります。
・日曜日のクラスにも手当がつくクラブもあります。
*昇給
契約期間は大体3～6か月（最長1年）
若いときはスキル上昇とともに上がりやすい。
渋いクラブでは昇給、減給とも100円とか（何十円単位のところもあります）
*査定
1年に1～3回
・出勤（6か月契約の場合、4回休むと昇給の対象外なるクラブもある）
・勤務態度（あいさつ、言葉つかい、身だしなみ）
・集客
・レッスンの内容（メンバーさんが楽しんでいるか、プログラムの内容にあっているか）
・その他……代行や祝日レッスンへの協力（貢献度）
クラブによっては「集客数」しか評価しないところも……。
担当可能プログラムの多さ。エアロだけではなく、その他の分野ができるかなど。
これは各クラブ独自の考えがありますので、契約時に要確認ですね。
*急な代行を立てた場合はペナルティとしてフィーの割引き、逆に急な代行を受けた場合はフィーの割り増しをするクラブもあるそうです。
クローズ
レッスンがなくなった！そんな場合、レッスンフィーはもらえるのか？
*本人の理由の場合
・レッスンを忘れてすっぽかした……支払われない（オマケに契約打ち切りの場合も）
・参加者がゼロになった……ひとり減りふたり減りついにゼロ。こんなときはあらかじめクラブ側とレッスンの内容、レベルの変更等を相談しておく。半額支給。
*本人以外の理由
・悪天候などによる交通機関マヒ（大幅遅れ）などの場合……半額支給。
・高級クラブ等、常に２～３人しか出席しないクラスで出席者ゼロ……半額支給。
（ただしクラブによって、支給条件が変わります。参考まで）
