たいていのスポーツクラブは養成コースがあります。また「フィットネスジャーナル」にも数多くの養成コースの募集広告が出ています。授業料、日程、場所などいろいろあってどれにしようかな状態。著名なインストラクターが指導してくれるところもありますが、単なる名義貸しの場合もあります。また、有名=指導に優れているとは限りません。卒業後に「優秀者は即採用」「アフターケア(斡旋)」などをうたい文句にしている養成コースもあります。いずれの場合も、卒業生が実際に活躍しているなど実績を重視したいところです。
迷ったらインストラクター(スキルアップクラスを担当しているような技術のしっかりした人)に相談するのもよいでしょう。
もちろん、地理的、時間的、金銭的に制約があるかと思いますが「安物買いの銭失い」は避けたいものです。卒業=デビューではありません。いくら卒業生の面倒をみてくれるといっても、ほんの一握りの「成績優秀者」だけなのです。
エアロビクス=有酸素運動。これは全国、いや全世界共通です。
でも、その内容といえば千差万別。クラブはもちろん、店舗によっても違います。初めて他のクラブのレッスンを受けた時は本当に戸惑いました。「こんなエアロビクスがあるのか」と。手と足がバラバラのもの、ダンス系、パワー系、年輩の方を対象とした健康増進、競技エアロを目指す本格派……インストラクターにしても教えかたうんぬんよりキャラクター重視のクラブもあります。
これだけ様々なエアロビクスがあるのですから、養成コースにしても様々な養成コースがあるはずです。その養成コースではどんなインストラクターを育てようとしているのか? もちろん、そのクラブに必要なインストラクターなのです。
また、そのクラブでは、クラブ及びメンバーさんにどういうエアロビクスが求められているのか?というのも考えなければなりません。(特に郊外や地方のようにフィットネスクラブが何軒もないような場合ですとクラブ選びなどはできません)
あなたの学んだことが他のクラブでは通用しないという非常事態もありうるのです。
お気に入りのクラブではメンバーのまま、他の養成コースに通う方が結構います。たしかに、メンバーからアカデミー生になるのは気恥ずかくなるでしょう。しかし、あなたがA社のインストラクターを本気で目指すのならばA社の養成コースを選ぶべきです。
他の養成コースからではかなりの回り道になってしまう可能性があります。
オーディションを受けた感触としてはTIPNESSの養成を受けて良かったと思います。
メンバーさんの目標になる=基本的な動きからやり直させられる。
これまでのオーディションの感触からTIPNESS卒業生は即戦力になる=どこのクラブでも通用するはずです。(終了と同時に)AFFA,ADIの資格がとれるコースの方がいいのでは?というもいるかと思います。現時点では特に重要視する必要はないかと思います。実際、オーディションを受けるときに「どこの養成コースを卒業したか」「レッスン歴」のようなものを申告するわけですが、証明書を見せるわけではないのです。ただし、いい加減なこと(ウソ)を書いても、相手は動きを見れば一発で見抜きます。 ただ、ティップの養成をでれば将来も文句なし?のわけはないです。実際にレッスンを持って分かることですが、「インストラクターとしての基本」はきちんと収得できますが、その先は自分の努力次第です。
【2001年6月補足】
現在の養成コースの違いは大きく二つ
1)筋コンがない
現在、ティップのレッスンにおいて、筋コンおよびストレッチマットを使うことはありません。養成でもこれらについての講義はないようです。先にティップの養成卒業生は即戦力になると書きましたが、訂正せざるを得ません。基礎コースを卒業したら、レッスンデビューは可能ですが、筋コン、ストレッチの指導法などは別にマスターする必要があります。なぜなら、筋コン&ストレッチを省いているのは管理人の知る限りティップだけだからです。ティップだけでレッスンを持つのなら、必要ないかもしれませんが、全員がレッスンを持てるわけではなく、また他のクラブと掛け持ちするケースもあります。筋コンのないエアロはティップだけの常識かもしれません。
2)オーディションに向けてのサーキット対策がない
基本的にティップはオーディションをやめ、スキルチェックで一定のレベルに到達したものを採用する方式にかわりました(臨時のオーディションはよくみかけるが)。養成コースでも、サーキット対策を省いているため、他のクラブのオーディションを受けようと思っても「何をやるんですか?」という卒業生がいるほどです。これでは、他のクラブでは通用しません。
【2003年1月補足】
最近卒業した後輩が、先日レッスンに来てくれたのでお話を聞いたところ、6か月間で、中上級クラスを担当できるところまで教えてもらえるようです。私たちのときは基礎科で初級クラスまでの指導、応用科で中上級とわかれていました。なので、基礎科が終わってオーディションを受け、レッスンをしながら応用科に通うというスタイルの仲間が多かったです。私自身もそうでした。養成コースで仲間を相手にレッスンをするのと、実際にお客様の前でレッスンするのではまったく違いますから、レッスンを担当し始めると格段に上達します。だからといって、焦ってレッスンを担当しようとすると自分がいっぱいいっぱいになるだけでなく、参加してくださるお客様にも迷惑をかけます。養成コースに入校してから担当の講師のかたに相談をしながら先のことを決めていくといいと思いますよ。