80年程前にドイツ人看護士ジョゼフ・H・ピラティス氏(JOSEPH.H.PILATES=1880〜1967)が考案した身体運動法の事です。ピラティス氏は独自のボディコンディショニングシステムを「コントロロジー」と名付けていました。
PILATESの発音という問題だけではなく、日本で紹介された当時、商標として登録されていたため様々な名称が用いられた。現在ではピラティスが一番多い。(1997年、ピラティスを登録商標とするか否かの裁判で「普通名詞とする」の判決)
1880年 ドイツ・デュッセルドルフ近郊に生まれる。
1912年 ボクサーになるため渡英。
1914年 サーカスのスターになる。第一次世界大戦が勃発。マン島で病院の看護士としてリハビリテーションの方法を考案。
1923年 ドイツに帰国。
1926年 米国移住。
1934年 「Your Health」出版
1945年 「Return to Life Through Contorology」」出版
1967年 10月死去(ニューヨークのレクサス・ヒル病院)
1990年ごろ 組織を作って活動しようという動きがはじまる。
1991年 ショーン・ギャラガーがpilatesを商標登録。養成システムができる。(日本でも商標登録=出願年は不明)
1995年高田遵湖氏(たかだ ゆみ=現聖心女子大学教授)が日本人で初めて資格取得。
■ダンサー、アスリートなど一部で取り入れられていたが、米国で様々な養成コースが開催されるようになり一気に広まりを見せた。2000年、アメリカで大ブームに。
■1999年、Pilates Method Alliance(PMA)設立。
■ヨーガをフィットネス向け=初心者でも行えるグループレッスンにアレンジしたフィットネスヨーガは1993年に開発された(橋本光)。
■2000年 pilatesの商標登録取り消しの判決。誰にでも使えるようになり、一気に世界に広まる。
以下の記述は、フィットネスクラブ・フィットネス業界についての記録に基づいたものです
(個人スタジオ、教育機関、現地など海外で指導されている方やピラティスメソッドとしての手法を取り入れるアスレチックトレーナーまでは把握しきれないため)
なお、ピラティス導入までの流れを把握できるようコアエクササイズ、ヨガなどの情報も記述
<すべて敬称略とさせていただきます>
■1月=NEWコアトレーニングとしてボス・バランスのセミナー開催。
■フィットネスフォーラム横浜2001でリーボック・フレキシブルストレングスのワークショップ開催。筋力トレーニングと柔軟性エクササイズを同時に行う。ニュートラルから、脱力、ヒップヒンジ、伸展などのポーズを行うヨガのようなエクササイズ。
■ザ・リーボックユニバーシティでリーボック・コアトレーニング(=コアボードを使用したエクササイズ)のセミナー開催。
■フィットネスセッションで山岡有美が「中年からのエクササイズ」としてマットエクササイズを紹介。
■AFFAマットサイエンス=ヨガの理論、ピラティスの呼吸法、動き、運動科学やバイオメカニクス(生体力学)などを包含し、グループエクササイズ向けにアレンジしたもの。
■体幹部の安定、アライメントの向上や可動域の拡大につながるコアエアロビクスのセミナー、レッスン(有料)が開催される。
■JAFAフォーラムでは「ピラティスを用いて美しい筋肉を作る」(山岡有美)
■FJ6月号=「ピラティスでつくるすっきりウエストライン」(高田香代子)
■スクイーズヨガ・ハリウッドヨガ・パワーヨガ=2002年10月からティップネスでスタートしたヨガプログラム(筋コンディショニング的な要素を打ち出したヨガ=ニューヨガと呼ばれる)
■「ピラテス、ピラティス(マット)」のワークショップが各地で開催される。
■1月=セントラルスポーツでナチュラルヨガ始まる。
■4月=ティップネスでマットピラティス始まる(『HOLLYWOOD YOGAPLUS』は、ハリウッドヨガにマットピラティスをプラスしたもの。
■7月=日本初!資格発行!としてFTPマットピラティス養成コース開催(JEXER、アドバンス、ストレッチャーコースも開催予定)
■5月=JAFAフォーラムで「STABILITY CORE ピラティスマットワークアウト」(石川英明)、「ピラティスを用いた山岡式エクササイズ」(山岡有美)
■FJ6月号=パーソナルトレーナー紹介ページは「大ブレイクのピラティスはパーソナル指導に活かせるか」(石川英明)
■FJ7月号=「寝ころびエクササイズ」(高田香代子)、ストレッチポールを使ったエクササイズ紹介 。
■10月=コナミスポーツでビランクスヨーガ始まる。
■10月=東急スポーツシステムでヨガとピラティスのメソッドをマッチングさせたエクササイズ「PI-YO(パイヨ)」のデモレッスン。
■FJ11月号で初の特集「ヨガ・ピラティス・マットEXここで学べ!このグッズを使え!」
■FJ4月号=特集第2弾「ヨガ&ピラティスの正しい選び方」
■4月=マタニティピラティス誕生(日本マタニティビクス協会)
■8月=五反田に日本初のホットヨガ「HOT YOGA STUDIO ReU」オープン。
■10月=PacificFitnessAlliance(PFA)設立。2005年よりPFAピラテス認定取得コース開催。(PFA-Japan)
■10月=ティップネス新宿店が改装。ピラティスルーム新設。
■11月=日本初のヨガの祭典「YOGA Fest TOKYO2004」開催。
■特定非営利活動法人「日本ピラティス教育サポートセンター」設立
■FJ4月号=特集「挫折しないヨガ&ピラティス」
■NHKで「ニューヨーカーが教える簡単ピラティス」放送(4〜6月)
■5月=POLESTARマットピラティス養成コースが開催され(5月〜、最終試験9月)、10月からルネサンスでプログラムがスタート。
■月刊スポーツメディスン5月号 特集「ピラーティス・メソッド」。ピラーティス・メソッドとは、コントロロジー・エクササイズとフィットネス系エクササイズの比較 など。
■8月=HOT YOGA & PILATES STUDIO「BVLGA(ブルガ=渋谷=閉店しています)」 で史上初のホットピラティス。
■9月=yoga fest2005にフィットネスクラブのヨガ(ニューヨガ)が参加。
■10月=ピラティスフェスタ開催(studio yoggy主催)
■テレビ朝日でPILATES LIFE放送(10月〜2006年3月)
■FJ11月号=特集「ヨガ&ピラティスこうすればもっと効く」
■1月=ティップネスのマットピラティスがBASIC、SMART、RESET、BALANCEの4つの目的別プログラムに。
■3月=PilatesAllianceがPeakPilatesの国際資格が取得できる日本初のライセンスセンターに。
■4月=リーヴ・スポーツで「ピラティス〜ベーシックマットスタイル〜」始まる。
■5月=日本初上陸!カーディオラティスのデモレッスン(青山lululemon)
■FJ5月号=特集「理解できなかったヨガ・ピラティスがわかった!となる特集」
■リーヴ・スポーツが「GRAVITY=グラビティ」導入を発表。
■業界初のON LINE講習による「PHI Pilates認定インストラクター養成講座」。オンライン講習、実技試験、最終試験(来年3月)を経て認定試験を実施。
■スタジオ・ヨギーが月額制度(LOHAS Member)導入
■セントラルスポーツが「フィットネスチャンネル」サービス開始(VOD)。
■7月=第1回日本ピラティスリハビリテーション・コンディショニング研究会開催
■10月=ティップネス(梅田)でYOGA FESTIVAL in TIPNESS UMEDA開催。ジャイロキネシスのクラス設置。
■11月=ピラティス・フェスタ06開催(スタジオ・ヨギー)
■12月=ドゥミルネサンスがピラティス・ヨガ・マッサージを組み合わせたプログラム「ホリスティックビューティー」(美容アナリスト・岸紅子さん監修)導入。
■FJ12月号= 特集「ヨガ・ピラティスは今、こうなっている」。
■1月=目白(椿の坂スタジオ)でPILATES STYLE(ピラティススタイル)開催。主催・スタジオMOVES。
■1月= PilatesAllianceでグループリフォーマーのクラス新設。
■1月=グラビティー・ピラティスのレッスンを設定する「ピラティスガーデン」が銀座にオープン。
■GYMSTICKが初の「ジムスティックピラティス」養成講習会を開催 (2日間コース・料金5万2500円にジムスティック購入費含む)
■5月=ロン・フレッチャー(Ron Fletcher・http://www.ronfletcherwork.com/) がワークショップ開催。
■8月=YamunaBodyRolling JAPAN(石川英明)が全国六都市でプレワークショップ(yamuna body rolling、foot fitness)開催
■10月=YamunaBodyRolling の創始者ヤムナ・ゼイクが来日し認定コースを実施。
■ピラティススタジオBASIが月額制度導入。
■11月=セントラルスポーツがMicrosoft(R) Windows Vista(TM)「メディアオンライン」上で「フィットネスチャンネル」サービス開始(VOD)。
■東急スポーツオアシスが近畿(御堂筋線店舗)で女性限定「ヨガ・ピラティス会員」制度導入。
■12月=ニンテンドーDSソフト「どこでもピラティス」発売。(制作協力はコナミスポーツ&ライフ)
■2月=ピラティスフェスタ開催(studio yoggy主催)
■ ピラティス国際カンファレンス in Japan(第3回日本ピラティス研究会)
■セントラルスポーツではセントラル流ピラティス「マットコアMAT CORE」がオリジナルプログラムとなっている。(コアピラティスも同時に実施されている)
■ティップネスではアクアピラティスというプログラムが導入されている。
◇参考◇月刊スポーツメディスン5月号 通巻70号「特集 ピラーティス・メソッド ヨーゼフ・H・ピラーティスの伝えたもの」 、FJ=月刊フィットネスジャーナル、月刊FITJOY