「寄りすぎない」〜スキーヤーみやのゆきこからのメッセージ〜
10月末にスキーヤーみやのゆきこちゃんの企画で開催した
「ジャイロキネシス for skiers」。
3時間のワークショップで私が感じたことは以前、ブログでも書かせていただきました。
その種目のプロフェッショナルではなく、ジャイロキネシスのプロフェッショナルとして
ジャイロキネシスをきちんと伝えることが、その種目での新しい発見や気づきになるのかなと
私自身は感じました。
企画をしてくれたみやのゆきこはこのワークショップの間、
わたし、そして参加者のみなさんをみて、どう感じたのかな?
どうして今回、ジャイロキネシスだったのかな?
などなど、いろいろ感じたわたしは、みやのゆきこに聞いてみました。
そして、みやのゆきこから届いたのが、以下のメッセージでした。
スキーというスポーツはオンとオフがあります。
もちろん他のスポーツにも区別がありますが、中でもスキーは、ハッキリとその区別があるスポーツです。
なぜなら“雪”が無くなってしまうから。
プラスノー、インライン始め最近では、スキーのために滑るものが多く取り入れられていて、夏の間も滑ることができます。以前は私も、それらも取り入れていました。
が、ピラティスを始め、身体と向き合うようになると、せっかく与えられたオフなのだから、滑ることから離れて、しっかりと自分自身の身体や心と向き合い、イメージを高めていくことに意味があるのではと最近は考えています。
元々ジャイロトニック、ジャイロキネシスは大好きなワークのひとつです。
そんなに頻繁に受けられていませんが、このオフは度々、ゆきぷうを訪れて、ジャイロトニックを受けています。
そして無心に身体を動かしているときに、私を襲ってくる感覚があるのです。
「自分自身にも知りえない、どこまでも無限に広がる動きの可能性がここにある!」と。
ピラティスは身体の基本的な調子を整えていくのには最適だと、私は考えます。スキーヤーズに参加されている方々へも、そこをベースとして、スキーにとって必要な動きへと発展させています。そして何よりも解りやすく展開できます。
もちろん身体の調子は、どんどんアップしていきますし、単一的な動きの中では問題ありません。
しかし、自分自身の身体や用具を使いながら滑り落ちていくスキーにとっては、それだけでは絶対的に足りません。
なぜなら、私たちがいるフィールドは“刻々と変化する自然”というものが存在し、その中で滑るために重力、外力、そして自分自身の内力のバランスが大切だからなのです。
そこを克服していくために、必要なものがジャイロトニック、ジャイロキネシスにあると私は感じています。
例えばコブの中を滑っているとしましょう。身体の動きが遅れてくると、コブにタイミングが合わなくなってきます。
そのときのリカバリーとして、可能な限り足を伸ばしてコブのラインに合わせることが必要になります。
そのとっさの動きが出来るようになるためには、今ある可能な動きだけではダメなのです。
もうひとつそこから先へ行けるようにしておくことが必要なのです。
そして大切なのは、足先だけではなく身体をひとつのものとして捉えていくことで、*ダイナミックバランスを得ていくことです。 *動的バランス。静止させるためのバランスではなく、バランスを保ちながら物体を動かすこと。
今回、ゆきぷうのジャイロキネシスの中で、スキーを良くしらない彼女なのに、股関節を広げることにこだわっていました。
まさに、もうひとつ先の動きの広がりとして、スキーヤーにとって大切なことでした。
先にお話した、コブに合わせて足を伸ばす=股関節が広がっていれば、今まで無理だった距離感が縮まる可能性があるのです。そして股関節が広がる源として自分自身がしっかりあるべきということを導いてくれました。
最終的なステップとして、動きが広がった自分自身に対して、しっかりとしたスキーテクニックを植え付けていきますが、私はそれをピラティスやジャイロキネシスに望んでいないし、出来ないと思います。スキーテクニックを植え付けていくのは、やはりスキー指導者じゃなくては無理です。
ジャイロキネシスで受けた身体の感触をスキーに結びつけていくこと。スキーの指導者として、その動きを高めていくことは私がやることなのでしょう。
ゆきぷうとの度重なるミーティングで、彼女だからこそ出来ると私は確信しました。
なぜなら、彼女はジャイロキネシスをやってくれるから…。
ジャイロキネシスに徹底してくれることで、そこから先は私が安心して発展させることができるのだと強く感じました。
みやのゆきこからもらったメッセージのなかでいちばんうれしかったこと。
「自分自身にも知りえない、どこまでも無限に広がる動きの可能性がここにある!」
ジャイロトニック、ジャイロキネシスの根本にいつもそのことを感じているわたしは
そのことがゆきこさんに伝わり、ゆきこさんからスキーヤーのかたたちにつながっていこうとしているのが
本当にうれしく思いました。
ジャイロトニック、ジャイロキネシスのプロフェッショナルとして、ひとりでも多くのかたたちにこのことを感じていただけるようにと思います。
ほかのスポーツをやっていらっしゃるかたたちとも今まで以上にたくさんつながっていけますように!
今回のワークショップを終え、そう思っています。
ゆきこさん、ありがとね。
参加してくださったみなさまも本当にありがとうございました。