SAMURAI meets GYROTONIC® Vol.11

6月、大阪での試合で鎖骨を骨折し、International Cupに出場できなかった田中選手。復帰までの想いと復帰戦についてを番外編として綴ってくれました。

ジャイロトニックでリハビリ

9月のインターナショナルカップ後に番外編として登場を…というお約束が果たせずに早10月の下旬に終わりになってしまいました。決して忘れていたわけでもサボっていたわけでもなく、書けなかった理由があったのです。

6月22日にMOVESにてジャイロキネシス初レッスンをさせていただいた一週間後、大阪でのオーストラリアンフットボールの試合にて左鎖骨骨折という手術をともなう大怪我を負い、インターナショナルカップ出場を断念せざるを得ませんでした。

この大会を目標に定めて、からだプロジェクト「SAMURAI meets GYROTONIC®」にゆきぷさんと取り組んできたのでそれは大きなショックでした。

怪我をして思うように動かなくなったからだ。からだを動かす機会が減ったことで患部だけでなく全身の筋や関節ががどんどん硬くなっていくのを感じる日々…。早くからだを動かしたい。しかし強度の高い運動はできないし、PTの先生から教えてもらったリハビリだけでは何か足りない気がする…。

でもまったく何も悩むことはありませんでした。ここ一年取り組んできたジャイロトニックこそリハビリに適しているトレーニングなのですから!

術後数回は患部から遠くの下半身のトレーニングを行い詰まってしまっていた股関節にスペースを取り戻し、そして回数を重ねるごとに肩周りへとアプローチしていきました。受傷後初めて上半身のトレーニングをしたときはハンドルを回し ても、ストラップを つけて肩甲骨を動かしても、左側がうまく動かせません。今まで簡単にできてい たことが、怪我をきっかけにとても困難なことになる、それは非常に辛くもどか しいことでした。

しかし怪我をしたからこそ分かることがあります。負担がかからないように動か すにはどうしたらいいか、運動前にどのようなケアをした方がよいのかなど、自 分のからだの声にしっかり耳を傾けることの重要性に気づくことができました。

これからトレーナーとしていろいろな方に関わっていく上では、今回の怪我は非常に大きな財産になると思います。まさに怪我の功名。

リハビリ中はジャイロトニックとジャイロキネシスを今まで以上にコンスタントに受け、ふ
た月ほどで元の可動域まで動かせるレベルに回復しました。そして9月からはアプレンティストレーナーとしてジャイロキネシスのクラスを担当し、より深い動きを目指して精進してきました。

トレーナーとしての自分のために、そしてフットボール選手としての自分のために。

ジャイロの効果をグラウンドで発揮

そして10月12日、JAFL主催の成田カップにてオーストラリアンフットボーラー田中慎一は復帰しました。

今回はキネシスやトニックを受けた後のような股関節にスペースができるあの感覚を目指して、ウォーミングアップにキネシスの動きを取り入れました。ボールを使ったアップでも、走っているときに足の軽さとからだの中心軸を感じることができました。

そして試合開始。アップでは動きを意識しながら行っていたので動きもスムーズだった
のですが、実際の試合となるとそうはいきません。予想以上に疲れる、脚が重くて走れない。なにかがしっくりこない。しかしそれは約100日のブランクだけではなく、うまくからだが使えていないときの疲れ、ジャイロのトレーニングを始める前の感じに良く似ていました。

観戦にきていただいたゆきぷさんから「アップのときと試合のときと動きが違う」と指摘 されたことでそれを確信しました。コンタクトに対しての恐怖心から逃げ腰になっていたこと、そして久々の試合の緊張感から、トレーニングで積み上げてきたものがうまく発揮できない状況に陥っていたのです。

試合の中で流れを読んだり、手元にあるボールの処理について没頭すると、からだの使い方に意識を集中することができなくなります。だからこそ、無意識でもからだがうまく使えるようにもっともっと繰り返し、浸み込ませなくてはなりません。。。

これはトレーニングを続ければ、まだまだ、というかもっともっとジャイロの効果をグラウンドで発揮できるということです!

ジャイロに取り組んで一年と数ヶ月、骨盤が後傾し腰に負担のかかる姿勢でパソコンを打っているときにハッっと気づいて修正することはできるようになりました。そこまでできたらこれからは対処でなく予防。その姿勢にならないようにするところまでできれば動いているときにもつながったからだ使いができると思いま す。

からだが本来もっているくせのないしなやかな動き。それを教えてくれるのがジャイロトニックでありジャイロキネシスです。このふたつが25歳を超えた今ももっと動けるようになれるという可能性を与えてくれました。

パフォーマンスの伸び悩みや怪我や腰痛などに悩むアスリートの皆さんに声を大にしてジャイロをお薦めします!

この素晴らしいエクササイズを多くのかたに伝えるために、たなかしんいちはキネシスに続きジャイロトニックのトレーナー資格取得にも取り組み始めました。

サムライのジャイロ熱はまだまだ冷めそうにありません!!

たなかしんいち

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