SAMURAI meets GYROTONIC® Vol.2

「ジャイロに興味がある仲間がいる」

田中慎一選手からそんな話を聞いたヤマモト。
今回はそのかたたちとジャイロキネシスにチャレンジしました。
参加してくださったのは、オーストラリアンフットボール日本代表関口遵選手と遠山博之選手。お二人ともウエイトトレーニングをしているから大きいです。ちなみにこのページの「SAMURAI」は代表チーム名「SAMURAIS」からいただきました。

「背骨の動きはどんな動きか、知ってますか?」

そんな感じで始まったジャイロキネシス。ふだん動いているかたたちですから、細かいことよりもとにかく動いていただこうと思い、ふたつだけお伝えしました。
・背骨の動きを研ぎ澄ませることの重要性
・骨を動かす意識をすること

私たちの動作は背骨の動きと関節の動きの組み合わせでできています。なので、背骨がなめらかに動くことはとても重要です。そして、ジャイロの独特な考え方である「骨を動かす」。

本来は筋肉が骨を動かしているのですが、ジャイロでは発想を変えます。得意な筋肉による自分のクセやパターン化された動きではなく、芯からのエネルギーが骨を通じて、からだ全体につなげ、ムーブメントを作る。ジャイロではパーツのトレーニングではなく、からだの調和を大切にしているのです。そんな話をサラッとして、まずはセルフマッサージ。「え? なぜ、顔?」「なんで目?」

ちょっとそんな感じだった3人。あとで田中選手に聞いたところ、そんなふうに思っていなかったそうです。しかし、私にはそう見えました。なんで、おれたち、顔、いじってるんだ?と。

実際にやっていただいたあと「どうですか?」と聞くと、「目が覚めた」と遠山選手。さすがです。セルフマッサージは「awakeing of the sanses」というタイトルがついているのです。なかなかやります、SAMURAIS。

イスのパートはゆっくり丁寧にすすめました。力で動くのではなく、ソフトに、からだの中で骨がゆらゆら揺れるようなイメージで動きます。途中、何度か「うっ」「おおっ」とか聞こえることもありました。

フロアパートではジャイロキネシスの楽しさを知ってもらおうといろいろなエクササイズを紹介しました。キャットバックからコネクティングシリーズ、腹筋、そしてジャイロの独特な呼吸などもたくさんいれました。

3人に共通していたのが股関節のかたさで、ジャイロ特有のスペースを感じていただくことは少し難しかったようです。しかし、終わった後の感想は「足が軽い」「からだが軽い」などいつもより動けるからだになった手応えはあったようでした。練習や試合のウォームアップでできたらいいですね、などの話をしながら、90分のレッスンが終了しました。

実はこの翌日、私は現在、病気で自宅療養中の友人から連絡をもらいリハビリとしてジャイロキネシスのプライベートセッションをしました。手術をしているので腕を肩以上の高さにあげることができないことをとても気にしていた彼女。どんなふうにアプローチしようか・・・と思いながらスタートしました。

ソフトに、そしてからだのつながりを感じる・・・このことにこだわったセッションをしました。腕を伸ばすときもただ腕をのばそうとするのではなく、本当にからだの芯からつながっているのか、問いかけながらセッションをしたところ、途中から動きがガラッと変化したのが感じられました。患部への意識が薄れ、調和のとれたムーブメントになっていたのです。本人からも「途中からすごく気持ちよく動けた」と言われました。このとき、ジャイロキネシスの面白さをとても感じました。

動けるスポーツ選手でもリハビリでも、アプローチさえ変えれば楽しむことができる・・・それがジャイロキネシスであることを実感しました。人間のからだの動きを研ぎ澄ませることはすべての人に必要で、すべての人が楽しむことができる可能性を秘めています。このユニークですばらしいエクササイズを提供できるチャンスをもっと作りたいと強く感じるセッションができたこと、とてもうれしく思います。

さて、翌日の試合後にいただいた3選手からのコメントです。

【田中選手のコメント】

初めてのグループレッスンでどんな感じで進めていくのかワクワクしていました。
最初のセルフマッサージで自分の身体の声を聞く準備をし、いつもより自分に向き合えたトレーニングができた気がします。実際まだ正しい動きの感覚はつかめていませんが、自分がうまく動けていないなということは分かるようになってきました。まだまだ時間がかかりそうです。グループレッスンの雰囲気はとても楽しいもので、また是非やりたいです。
試合中に感じたことは、いつもよりフェイントや走り出しの一歩目の動作にスムーズに入れるようになったことです。足だけ、手だけで動こうとしてたのが、全身が連動しての動作に変化してきたように思います。他のプレーヤー数人から「足が速くなったんですか」と言われました。動きが変わってきたのは間違いないよう です。しかしまだ、ジャイロの動作で股関節のところにスペースを作るという感覚がつかめません。走るときのフォームを矯正し、足を後ろに残して大きな歩幅で走れるようになれればもっと楽にプレーできるのではないかと思います。今後の課題としてはまず骨盤を立てることからでしょうか。座り方、立ち方など日々の姿勢から気をつけて生活をします。ジャイロのおかげで姿勢や食事・嗜好品など日常生活も本来あるべき正しい方向に導かれています。これだけ自分の身体と向き合えるようになったこと、それは今までを考えるとものすごく価値のある変化です。

【関口選手のコメント】

試合時の動きに関しては、ジャンプ動作時の目線の方向(胸郭と首)がいつもよりも上に上がり、高く飛んでいる感覚を得ることが出来た気がします。また、肩と胸の可動域が広がっている感覚があり、上半身のリラックス感がありました。 しかし、試合当日の状態としては、少し身体が 重く感じました。朝起きた時に一番最初に感じたのは、普段よりも寝返りが多かったことです。朝から胸椎の10番~12番付近にだるさを感じました。身体を捻るときに腰椎付近に少し痛みがありました。だるさを解消するには、もとの悪い姿勢でいるようにするしかない感じでした。また、座骨で座り、良い姿勢を保つことがとても気持ちいいのですが、それを維持している間にだんだんと背中回りにダルさを感じてしまいました。まだ感覚が自分の中に定着していないのかもしれません。レッスン後に身体の色々な部分に気づきがあった一方、今までの自分のプレーの感覚がどうだったのかちょっとわからなくなりリセットされた気がしました。上半身にリラックス感はあったのですが、下半身の力発揮の感覚が掴めなかったです。今回のレッスンを通して、身体の感覚に新しい感覚を得ることが出来たのが、僕にとってかなりの収穫です。そして、まだ慣れていない身体に慣れる必要があるのかもしれませんね。

【遠山選手のコメント】

レッスンで感じさせていただいた『体が軽い』という感覚をつかみたくて、試合中も教えていただいた動作を取り入れました。背骨を自由にさせるイメージで腰、腹部、後背筋、を念入りにほぐしました。股関節もしっかり伸ばし、普段ストレッチではやらない「やりにくい動作」をしてウォーミングアップをすることを意識しました。 私は関口さん、慎一さん、含め一番柔軟性が弱いと実感しています。たまに柔軟性向上としてストレッチを2時間以上つづけてするのですが、自分の場合、その日のあとは筋肉痛が来てしまいます。試合の日もレッスンが前日だったためか、体が重く感じ、動きにくかったです。オーストラリアンフットボールという競技への理想的な合わせ方は、試合直前にジャイロ縮小版を取り入れ、体を軽くし、試合後には大きい筋肉をほぐす程度がちょうど良いと感じたのですがどうでしょう? 定期的にジャイロを行えれば、回数をこなすごとに動作になれていき、競技力向上は間違いないでしょう!自分の硬くて重たい筋肉は必要ないと思わされました(笑)

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