SAMURAI meets GYROTONIC® Vol.5

私があわただしかったせいで、更新が遅れた「SAMURAI meets GYROTONIC®」。
このトレーニングが行われたのは2007年10月27日土曜日。
すでにかなりの時間が経過しています。でも、だからこそ気づいたことが今回のテーマです。

「こたえはいつも自分のなかに」

私が大好きな言葉のひとつです。
ジャイロやピラティスがこの言葉を私に教えてくれました。

エクササイズをしていて
「これでいいのかな?正しいのかな?」と不安になったこと、ジャイロやピラティスにふれたことがある人は、きっとあると思います。
「これで正しいですか?」「わたし、できてますか?」と思わずインストラクターに聞きたくなったり。

実は田中選手にも何回か言われたことがあります。たとえば背骨の動きを宿題にしたとき。グループクラスに参加していただいたときも言われました。
「自分が正しい動きをしているのかどうかわからない・・・」

私も同じでした。
ジャイロを始めた当初は特にそうでした。
どうしていいのかわからずやってみたのが、
とにかくインストラクターやトレーナーに言われた注意点をひとつずつ自分で確認する・・・「素直になる」ことでした。
インストラクターに問いかけられる「おなかの意識はできていますか?」とか「もうひとつ背骨をのばして」に、心の中で返事をしながらやってみる。そして、それは自分にとって心地よいのかどうなのか考えました。
たとえば、過剰に意識していると居心地が悪かったり、快適さを感じられなかったり。
その繰り返しが自分のポジションを見つける手がかりになるんだと気づき始めたのが、ジャイロトニックの次にピラティスを始めたころでした。

そうか、こういうことなのかな?となんとなくわかってきたこともあり、ジャイロキネシスのティーチャートレーニングコースを受講しました。が、大混乱に陥りました。自分はやっているつもりでもできてないと言われることが理解できなかったのです。
「え?みんなと同じようにやっているつもりなのに」
同時期にニューヨークで受けていたピラティスのティーチャートレーニングでも自分はやっているつもりなのに「大臀筋締めて」と言われ、「え?なんで???」と思っていました。

客観的に観察したり、できてないことを素直に認められなくなっていた自分に気がついたのは、ずいぶんあとになってからでした。

「トレーナーやインストラクターは教えるもの」と言われれば確かにそうだと思います。でも、ジャイロやピラティスがマインドボディエクササイズといわれるのはなぜでしょう。

感じて、考える。

エクササイズを通じて、ああでもない、こうでもないとあがき続けることが、からだとこころをマッチさせ、こたえを見つけるいちばんの近道になるのです。そして、それこそが自分自身を知ることでもあるのです。

今回、田中選手と一緒に同じ日本代表の関口遵選手がジャイロトニックを初めて受講してくれました。彼は現在、大学院で筋肉の研究をしています。アウターのトレーニングに関しては私よりもはるかに知識も豊富で身体感覚もすぐれています。今回、彼がコメントをくれたときに、ステキだなと思ったのは彼が感じたことを素直に教えてくれたことでした。最初は素直になれなかったこと、でもやってみて感じたこと・・・その心境こそ、「こたえはいつも自分のなかに」だと思います。

そして、田中選手。
この日、親友の関口選手に見守られ、緊張しながらのセッションでした。
ジャイロを始めた当初、田中選手は頭で考えすぎたり、うまく動こうとしたり、気持ちとからだがちぐはぐな印象がありました。それが5回のジャイロトニックを通じて、大きく変化しました。素直に自分を認めて、そこからできることをやろうとする強い意志。姿勢もあきらかに変化し、教えている私がビックリするほどでした。

これを書いている現在、私は京都でジャイロキネシスレベル2のトレーニングを受けています。ここで学んでいることは今の私にはできないエクササイズばかりです。自分のできないことを認め、でもそこからチャレンジすることの大切さ、そしてできないなりにも自分のベストのポジションやムーブメントを探すためにあがき続けています。

無理をしない、でもチャレンジは忘れない。しがみつくことなく、揺るがない芯を作る。
素直になる。
結果や答えがでなくても焦らない。
好きは譲れない。

これらはすべて、ジャイロとピラティスが私に教えてくれたことで、エクササイズだけでなく、日々の生活のなかでも意識をしていることです。

「こたえはいつも自分のなかに」

この言葉ももちろんそうです。
集中して意識をとぎすませたとき、ジャイロは取り組むすべての人のなかにねむっている
さまざまなことを教えてくれます。ひとりでも多くのかたにその恩恵を受けていただけたらいいなといつも願っています。

【田中選手のコメント】

本日は学生最年長、関口選手とともにジャイロトニックをうけました。
人の動きやジャイロの動作の後の変わり様をみると改めて効果を実感します。

今回は前の週の試合の結果が芳しくなく、以降ネガティブな気持ちで過ごしてしまい、結果として風邪でダウンした後でした。案の定ゆきぷうさんには身体の調子がよくないのがバレバレ(汗)。

病は気からとは昔からよくいったものですが、精神状態ものすごく身体にあらわれてしまうのだと改めて感じました。

しばらく痛めていた膝も快方に向かったので久々にトニックでの下半身のエクササイズをやりました。翌日の練習で脚を後ろに残して走るという意識をもって動けました。やはり走るスポーツですから下半身のエクササイズをやることは重要かつ効果大ですね。

最近チームメイトやマネさんと話しているとジャイロの話題がたくさん出ます。僕自身が変わってきていると感じてもらえているという嬉しさと、ジャイロに興味をもってもらえている嬉しさを感じました。
自分で効果を出しつつ、ジャイロの動きを練習前のアップメニューとして取り入れるのが最終目標なのですが、まだまだ修行中の身。ゆきぷうこさんの力を借りてチームの皆で青空の下ジャイロキネシスをやりたいです!よろしくお願いします!

【関口選手のコメント】

今日のレッスンでは、実は頭の中と身体がつながらなくて少し混乱してました。器械で動作する先生を見て、手でハンドルを押しているのでは?と先入観を持ってレッスンをしたせいかもしれません。

ハンドルを押すことで遠くへ身体を誘導して背骨を動かすのだろうと。なので、最初の右手での動作は内旋して手で押して突っ張って動かそうとしていた気がします。

ですが、動きのもとは背骨で、ハンドルは押すというよりも乗せるって感じでした。+上腕骨を外旋したスパイラル(スパイナル?)ポジション。背骨の動きがハンドルに伝わって、ハートセンターがopenになった気がします。姿勢がすごく安定し、また呼吸も楽になりました。このポジションが今日の収穫です。

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