京都→マイアミとジャイロのコースに参加していた2007年の終わり。
その間、私が2週間しか東京にいなかったせいで、田中選手はジャイロトニックをお休みしていました。 「からだが忘れないように」とジャイロキネシスのイベントクラスにちょこちょこ参加してくれてはいましたが、とにかく2か月以上、ジャイロトニックに触れることができなかった田中選手。2008年1月12日は久々のトレーニングでした。
「正しい姿勢やフォームが理解できてない」
新年早々、田中選手からこんなメールをもらいました。それに対して私は言いました。
「頭で理解するのではなく、からだで感じて覚えていくんだよ」と。
鏡で姿勢を見て確認することもときには必要です。が、実際にプレーしているときには鏡をみることはできないし、まして静止状態ではないのです。
激しく動き続けても自然に理想の動作ができる、関節に負担のない動きを身につけるまでトレーニングを繰り返すしかないのです。
「バレリーナが舞台の上で鏡を見ることをできないのと同じ。しみこむまでやり続けるしかないんだよ」
田中選手にこう言ったからには当然、からだで感じてもらえるセッションを提供しなくてはなりません。2か月ぶりのセッション。正直、ドキドキでした。
京都→マイアミ、そして帰国後もすぐにジャイロキネシスプレトレーニングのアシスタントをしたこと・・・これがとても役に立ちました。
キネシスを通して自分のからだで感じたたくさんのこと。
マスタートレーナー、プレトレーナーなど育成に関わるかたからしていただいたハンズオン、そして「ジャイロ」との向き合いかた。ここ数ヶ月、本当に集中してジャイロと向き合ってきたからこそ気がついたことを田中選手に感じてもらえればと思いながら、スタートしました。
アーチカールシリーズ→ハムストリングシリーズ→アッパーボディオープニングでセッションは終了。約90分ぐらいだったでしょうか。とにかくたくさん動きました。
終わったあとの田中選手は「足、すげえ軽いです!」。
そして、とてもきれいに、自然に立っていたのが印象的でした。
京都、マイアミのトレーニングコースはジャイロを考案したジュリウが指揮をとっていました。その2つのコースを受け、私がいちばん感じたことは一にも二にもまず「動く!」でした。
動けば必ずなにか感じることがあるはず。理屈を考えたり、頭で理解しようとするより動くことで感じることはからだだけではなく気持ちや感情へ動きが響く瞬間でもあり、その瞬間の積み重ねこそが理想のムーブメントを手に入れる近道なのだと確信しました。
私自身、不確かな動きに不安や焦りを感じ、もがき続けたからこそ発見した「とにかく動く!」ということ。2008年8月に田中選手が思い切りプレーできるからだを手に入れることができるように、2008年は「まず動く!」にこだわりたいと思っています。
2ヶ月以上ぶりのゆきぷうさんとのジャイロトニックを目白で受けてきました。
11月・12月はジャイロキネシスのトレーニングを行ってきましたが、久々のマシ ンで身体がどんな反応をするのかどきどきしていました。果たして身体は覚えているのか…。
初めに上半身のアーチカールのトレーニングを行う際に、ゆきぷうさんに設定し ていただいたハンドルの位置で動作を行ってみると、「と、遠いっ」。慌ててそ の旨伝えると「前はこの位置でやってたんだよ」と悲しそうな表情を頂きました 。
やはりトレーニングは継続が一番大切ですね。宇都宮にもジャイロマシンを!
しかし実際に動き始め「仙骨から動く」のを意識してみると、徐々に遠くにいけ るではありませんか!途中から、「近くて動きにくいなぁ」と感じる程でした。
そして今回は、9月の遠征で痛めていた膝の調子がよくなったので、待望の下半身 のトレーニングを行いました。ハムストリングスの弱さを露呈しながらも、自分 の一番いい具合の場所を探しながら動いてみました。すると、ジャイロキネシス を行う際にいつも何か違うと感じていた、脚の付け根のスペースが感じられるで はありませんか!歩いてみるといつもより明らかに歩幅が広くなっていました。
トレーニング翌日にオーストラリアンフットボール日本代表練習が行われました
。
今年8月に迫ったインターナショナルカップ(W杯)に向け、他選手たちも気合十 分の中、クーパー走(12分間走)で見事1位を獲得。まさに、ジャイロ効果です 。
走るだけのときは、自分のフォームを矯正しながら動けます。しかし実際のプレ ー中に自然に骨盤から始まる正しい動きが出せるようになるには、まだまだ時間 がかかりそうです。
真の「動けるカラダ」を目指して、2008年も奮闘します!