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2007年07月24日

さかなになるっ!

今週末、オーストラリアンフットボールの田中慎一選手と
第2回目のトレーニングの約束をしています。

前回、動いていただいて田中選手に必要なことを把握した半面、
ジャイロトニックとのつながりをどうやって考えればいいのか
・・・と、悩んでいました。

ジャイロトニック、ジャイロキネシスには独特な「ジャイロ語」
のようなものがあります。たとえば5th line。
5th lineは文字通り、五番目のラインです。
足で考えるとわかりやすいのですが、前側、ハム、外側、内側と
4つの面に対し、センター(骨)である5th lineは、
体幹(丹田、シードセンター)とのつながりを感じて,
いちばん効率よく動けるエネルギーラインと言われています。
そういった考えをやっていただくかたに理解していただくと、
よりジャイロの効果を感じることができます。
・・・ということは、私自身もわかっているんです。

が、果たしてそこをどう伝えていけばいいんだろう・・・と前回は
ちょっと考えてしまいました。ジャイロ語は必要なのかな、と。
よく考えれば、からだを感じることが必要な人にとっては言葉として
ではなくその感覚をとらえることは不可欠なこと、自分がいちばん
よくわかっていたはずなんですが・・・なんとなくビビってしまいました。

ラグビーやサッカーのような激しさがあるオーストラリアンフットボールの
選手にからだのつながりって必要なんだろうか?パワーをつける
トレーニングをすべきなのでは?トレーナーである自分がちょっと考えて
しまったのです。

かれこれ7〜8年前になるんでしょうか。
エアロビクスのインストラクターになるため、
養成コースに通っていたころ、からだを大きくするための
トレーニングをしていました。いわゆる筋トレ。
お世話になっていたティップネスのパーソナルトレーナーのかたに
有料でプログラムを作ってもらい、きちんとトレーニングをしていました。

「からだが小さい。もっと大きくして」とことあるごとに言われていたし、
運動経験がないこともコンプレックスでした。

言われたとおりやってもからだはいっこうに大きくならなかったし、
プロテインを飲んだり食事にも気を配っていたのに、
気がつけば極度の貧血に陥っていました。
当時、頭痛がひどく、病院に行ったところ
「このままじゃあタンパク質不足で倒れます」とドクターストップがかかりました。
3ヶ月、毎日、病院で点滴を打ちながら養成コースを卒業し、インストラクターに
なりましたが、以来、「からだを大きくするって???」「トレーニングってなんだろう??」
と悩んでました。

トレーニング経験がゼロだったので、トレーニングをしていたそのころは効果があった
ような気がしていました。でも、インストラクター2年目で腰痛でレッスンを休んでいたし、
怪我もしました。そう考えればジャイロが人のからだになにを与えてくれるのか、自ずとわかる
はずなのです。当時まだ30歳を過ぎたばかりでしたが、いまのほうがあきらかに動けるんですから。

「全盛期の中田英寿やイチローはしなやかだったじゃん。そう考えればジャイロは
いいトレーニング。絶対、必要だから」と仲良しのトレーナー海老沢ちづちゃんに
言われました。が、なんとなくしっくりこない・・と思っていた昨夜、「おおっ!」と
ひらめきました。

「流れるような動きができればいいのか」と。
いつも自分が「魚みたいに動けるようになりたい」と
言っていることを思い出しました。
疾走するスポーツに魚みたい・・はマッチしないんじゃないかと勝手に
考えていましたが、そうじゃないよね、と。
魚が泳ぐように、スムースに流れるように動けたら、どんなスポーツでも
きっと通用する・・・かな?と。

海外では野球をやるかたやゴルフをやるかたにも愛されているジャイロ
ですが、日本でスポーツをやるかたに必要とされているか・・・と
言われるとまだそこまでにはいたっていません。
そういう意味で、私にとって田中選手とのトレーニングはいい
チャレンジになっています。週末に向けて猛勉強・・・そんな感じで
がんばっています。今回は「さかなになるっ!」がテーマかな?

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