相原正人インストラクターに聞く①
エアロ道場10万ヒット特別企画はSTEPPER相原正人直撃インタビュー！
STEP CAMPを大成功におさめたアイアイ。
ステップで先頭を突っ走るアイアイ……どうしてこんなになっちゃったのか？
アイアイのルーツ、そしてSTEP CAMPについて聞いた。
（2002年８月掲載＝インタビュー＆構成・管理人）
第一印象は「スケボー」
フィットネスをやろうとかで、この世界に入ったわけじゃないんです。中学３年、ちょうど高校受験でイライラしてたんですよ。その頃、友人にもらったジグソーパズル。2000ピースだったかな。これを受験勉強中に完成させようって。なんかビルがいっぱい映ってる写真のようなもので、出来上がっていくうちに何だろう、これっ・・・て。調べてみたらニューヨーク、マンハッタン、摩天楼。こんどは受験勉強そっちのけで本屋に行ってニューヨークを調べまくった。「うわー、すっげーなコレ！」ですよ。アメリカに行くのが夢でしたね。 未成年……それも高校生じゃ行けるわけもなく、卒業後19歳でニューヨーク・マンハッタンへ。とりあえず行ってみようです。
この街のこの地区には何があるとかノートに書きまくり、地下鉄を全部調べているだけで３か月経った。 一旦帰国して１か月半後に再び渡米。働きながらの生活だったんですが、そんなにお金もないし、友人もそんなにいるわけじゃないし、何をしようかと思ったわけ。何かな～。昔から運動は好きだったから、運動でもしてみようということになった。それでスポーツクラブに入会。月20～30ドルとすっごく安いんですよ。そこで友人になったインストラクターに勧められて出たのがステップ。スタジオプログラムで初めて出たのがステップだったんです。だから何をやるのかも知らなかった。 パッと見た印象は「スケボー」。オシャレなインストラクター、そしてオシャレな男の人とオシャレな女の人がガーッと来てレッスンを受けて、そのまま帰る。すげーカッコイイ。衝撃的でした。
パーソナリティ
向こうのクラブっていい加減というかアバウトというか・・・昨日まで隣にいた人がレッスンをしていたり。「あれ？ 何でお前が！」ですよ。右からの動きしかやらないインストラクターとか、「今日は体調が悪いから」と言って３ブロックくらいの動きを見せて、「OK! Doing!」……後はメンバーにお任せみたいな。ローインパクトのクラスでもひとりだけスクワットやってるひともいた。日本じゃ考えられないでしょ？ もちろん素晴らしいものを提供してくれるインストラクターはいるけど、それだけでは飽きられる。パーソナリティが必要なんだと実感しました。そうそう、向こうで何本か代行レッスンしました。もちろんキューイングなんてできるわけないし、「動きを見てくれ」でしたけど。
ニューヨークにいたのは１年くらい。さて、日本に帰ってからオレは何をしたらいいんだろう？ 友人のインストラクターから「スポーツクラブで働けばレッスンを持てる」って言われたんで、都内のスポーツクラブで働きました。ところが、レッスン持てるのかとおもったら「あんた、養成出なきゃダメよ！」……レッスンを持つには養成コースを出なきゃならない。何？養成って？えっそんなにお金かかるの？でしたよ。
スタイル確立
そこのクラブに紹介してもらった養成コースに通ったんですけど成績は良くなかったですねえ（笑）。 がちがちの動きのステップタッチとか自分の好きなスタイルじゃなかったし、リードとっても、いっつもクビをかしげられてた。「指導力もないのにステップなんてできるわけない」といわれましたよ。 ステップのレッスンを持ち始めたのは３年経ってから。レッスンも始めは普通でしたよ。タップも入ってたと思うし、今みたいに回ったりもしていなかった。教え方も丁寧じゃなかった。それこそ「見て」みたいなレッスンだった。受けていたレッスンがタップがなかったから自分なりに変えていった。 今のスタイルになったのはクランチ（＝クランチ フィットネスクラブ表参道）時代かな。ニューヨークにクランチがあるから「カッコよくいかなくちゃ」と意識したんだ。それこそステップを確立できるチャンスと思って。そこでオリジナルクラスを持たせてもらうようにした。そうするとマニュアルとかないからやりたい放題だったの。もともと、これをやらなきゃいけないっていうのは好きじゃないんですよ。回りたきゃ回ればいいじゃんみたいな。そこからだったんですよ、オレのスタイルができたのは。
STEP CAMP
前から何かイベントをやりたいとは考えていた。カッコよくオシャレに行こうって。この３月に仕事で有明スポーツセンターに行く機会があって、その時、倉庫にステップ台があるのを見つけた。会場使用料とかマジ？この値段で借りられるの？ステップ台はいくら？「ご自由にどうぞ」でした。今まで煮詰めていたんだけど「これはチャンス」と思ってエアロじゃなくてステップオンリーのイベントに動いた。日本でクリエイティブなステップインストラクターって誰々……と考えていったの。たまたま横のつながりは出来ていたし、彼らはオレを認めてくれるしオレも彼らを認めるし、じゃ頼んでみようかってことになったわけ。
STEP CAMPというネーミングはアメリカっぽくてカッコいいでしょ。それだけです。チラシもそれっぽくしたんです。 ネットは、ここ１～２年でやるようになったんだけど、これを使わない手はない。派手な広告を打ったわけではないのに前回（７／７）は参加者は見学だけの人も含めて約400人。関東近郊だけでなく大阪、新潟、静岡、名古屋、富山、そうそう徳島の人は夜行バスで来たんですよ。やはり「これだけの人を集めることができ、稼げる」ことを証明できたのは大きいですね。インストラクターも気合い入るだろうし。 イベントとかって、初めて出会うお客さんが多いじゃないですか。もちろん、追っかけてくれるお客さんもありがたいですけど、そこでしか出会えないお客さんは、楽しみです。お客さんにしても、初めて見るインストラクターもいただろうし、次は違うインストラクターのレッスンにでるかもしれない。インストラクターも自分のお客さんが、他のインストラクターのレッスンに参加しているのを見て喜んでましたよ。オレだけで集まったわけじゃないし、目立って当たり前っていうレッスンやっているインストラクターって多いから、たくさんのインストラクターを皆さんに紹介できると思う。イベントなんだし、何やってもいい。round stepとか魚群（写真）なんか、普段のレッスンじゃできないですから。 東京（有明）は２か月に一度くらい定期的に開催していきます。年末にはクラブでのパーティーも考えてます。すでに企画進行中なので楽しみにしてください。 東京だけでなく関西とかも考えてますが、会場や費用の問題もあって……これは検討中です。
